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革工房atsu


by kawakoubou

階段のさきには

買い物は好きだけれど、
何を買うか目的もなしに街をぶらぶらするのは苦手なほうだ。
もともと人ごみが苦手なのと、体力の低下(悲しい)…なのかな。

渋谷とか人の多い所は、鼻血が出そうになる時だってある。
町は好きだけれど、街は苦手。


買いたいものがあって街に出るときには、
けっこう勢いつけて出掛けるけれど、
時間がたつほど疲れてしまう。

時間と人ごみに反比例して、買い物するテンションが下がっていってしまうのは
自分だけだろうか…。

気になるお店を見つけたとしても
そこに入るかどうかは、体力次第で決めてしまう始末。

だから例えば買い物で疲れて、そんな時に気になるお店を見つけ、
さらに入り口が階段だったとしたら…。

お店に入るか否かは、自分のなかの天秤次第だ。


革工房はキャッスルストリートに並ぶ、建物の2階にあります。
つまり、階段を上った先にお店があるんです。

キャッスルストリートは、代官山から渋谷に行く線路沿いの道で、
カップルのデートコースだったり、
友達との買い物コースだったりするので、
週末はけっこうの人たちが通ってる道。

人通りはあるから、革工房のお店もきっと気付いてもらえるはず!
…と思いきや、2階にあるお店だから、
偶然気付いてくれたとしたら、それは「お店の入り口」じゃなくて、「お店に入る階段」の存在だ。



この階段。
別に、すごく長いわけでもないし、
びっくりするほど急な階段でもない。(手すりだってある)

階段前にはちゃんと看板だっておいてあるし、
革が好きな人とか、オーダーをしてくれる人は
階段を上って来てくれるんだけれど。


でも、もし自分がお客さんだったとして、
買い物でけっこう疲れてたりしたら、
やっぱりお店に入るかどうかを天秤にかけてしまうだろう。

だから、自分みたいな出不精でも、
「疲れた」ほうより、「お店を見てみたい」という気にさせる、
小さな階段なりに控えめに、
でも、ちゃーんと存在感のある階段にしたいのです。


キャッスルストリートから見える、2階の窓にも
ちゃんと「革工房」の存在を作りたい。


階段のさきには_a0207689_15294133.jpg

昨日、アツさんとあーだこーだ相談して
2階の窓にラグをかけました。

このラグの色が目立っていて、前よりすごく良い感じの仕上がり。


ビルの2階・3階のようなお店は、きっと自分たちと同じような悩みをもっていて
土地が狭くて東京らしい、と言ったら東京らしいのかもしれない。

でもこの、ごみっとした街で、
ぽっと光と灯したようなお店の玄関を
作ってく努力は怠っちゃいけないもんな。


このお店の階段、少しづつ変化をしていきます。

誰にも気づいてくれないかもしれないほど、
少ーしづつ、丁寧に変化していきます。
たのしみ、たのしみ。(m)
by kawakoubou-atsu | 2011-06-06 15:53 | 雑記